9月9日
五節句の最後の締めの節句です。
9という数字は縁起のいい数字の最上級
そんな9が並ぶ日に菊酒を飲んでお祝いします。
重陽の節句は菊の節句とも言われ
当未生真流では五色に菊を生けると伝えられています。
格花は「体・用・留」で構成され、
(※流派によって呼び名が変わります)
体に白
用に黄
留に赤
葉っぱの青
水の黒
の五色に生けます
水の黒を際立たせるためにお水を多く見せます
![重陽の菊](http://yugetsuan.net/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
まっすぐで、9本ぐらいしか使わない
しかも長さも決まっているので、
すぐに出来そうと思いきや
まずは花の咲き具合から選び、下準備をし、
不要な葉も取り除き、
体用留が分離することなく調和していること
すべての花が美しく見えるよう構成するには
様々なテクニックを要します。
ただやみくもにコピーをしようとしても
出来ないのが「格花」なんです。
意味を知り、どう繋げていくかを理解していないとバラバラ事件です。
ただ生ける場面はなくても
重陽の節句にはこんな生け方もあるんだと、
多くの方に知ってもらうことで
生け手はより型を極められるよう
切磋琢磨できるかなと思っております
8日の夜には「きせ綿」といい
菊を真綿で包みます
9日の朝、夜露と菊の香りを含んだ真綿で
顔を清めると若さと健康を保てるそうですよ。
アンチエイジングですね。
最近の密閉された家だと夜露を含むことはありませんが
真綿をかぶせた綿は風情があって素敵です。
どんな菊でも出来ますので、お好きな菊を選んで
節句を楽しんでみてはいかがでしょうか。
![IMG_3473](http://yugetsuan.net/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
きせ綿もいろいろ。
うっすらかぶせてもいいし、ぽこんと乗せてもかわいいです。
私は羊毛フェルトで代用しました。
芸術の秋
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